久しぶりの更新です。
最近はVRで新規事業を考えている方にお呼びしていただきディスカッションする機会が多く、よく聞かれる内容を整理しました。

主要HMD(ヘッドマウントディスプレイ)

VR HMDは大きく分けると以下の3種類に分類される。

  • ハイエンド(Rift、Vive、 PlaystationVR、FOVE)
  • モバイルハイエンド(GearVR、Daydream)
  • モバイルローエンド(Google Cardboard、 ハコスコ)

VR業界図

  • ハイエンドのRift、Vive、FOVEは高性能のゲーミングPCが別途必要でPlaystationVRはPS4が必要なため敷居が高い。
  • モバイルハイエンドは現在GearVRのみが発売中で、秋以降にDaydream対応端末が各社から発売される。AppleもiPhone向けのVR端末を開発してると噂がある。
  • モバイルローエンドは世界で500万台以上出荷されており普及はしているが、VR体験としてはやはり劣ってしまう。映像系コンテンツの視聴には悪くないが、ゲームなど入力が必要なコンテンツにはあまり適さない。
  • Oculusは独自規格で開発を進める一方、SteamVRはオープンな規格なのでVIVEやFOVE以外にも今後多くのHMDや周辺機器の発売が予定されている。

各HMD詳細

  • HTC VIVE
    – 現在市販されてるなかで最も優れたVR体験ができるHMD。
    – ルームスケールのポジショントラッキングと専用コントローラーが売り
    – 11万2000円で発売中
    – SteamVR対応の初号機
  • Rift
    – 2014年にFacebookが約2000億円で買収したOculus社が開発
    – 専用コントローラーのOculus touchは2016年下半期中の発売予定
    – 専用コントローラー発売まではXboxのコントローラーが同梱
    – 9万4600円で発売中だが、製造が追いついていないため発送まで数カ月待ち
    – 米AmazonのPCセット販売を購入すると一週間以内で手に入る
    – 「Oculus」と呼ばれることが多いが、Oculusは社名で製品名が「Rift」なので注意
  • PlayStation VR
    – 2016年10月発売予定
    – 約4.5万円でハイエンドVRでは最安値(国内価格未定)
    – 動作にはPlayStation4が必要
    – VR向けのコントローラーは別売り
  • FOVE
    – 2016年秋発売予定
    – SteamVR対応
    – 日本発スタートアップ
    – 世界初の視線追跡型HMD
  • GearVR
    – Galaxy S6シリーズ, S7シリーズ, Note5専用のHMD
    – SamsungとOculus社の共同開発
    – Galaxy S7を予約すると無料で付いてくる
    – 約15,000円と価格が安いわりには良いVR体験が可能
    – 長時間使うと熱暴走で強制終了されたり、バッテリーが異様に早くなくなる
    – コントローラーは同梱せず、ゲームパッドを購入するか本体についているタッチパッドで操作する
  • Daydream
    – 2016年秋発売予定
    – Daydream自体は規格名で、Daydream対応AndroidスマホとHMD、コントローラーが発売される
    – モバイルVRでは初めてコントローラーが標準搭載となる
  • Google Cardboard
    – スマホを差し込むタイプのHMD
    – 仕様がオープンソースで公開されている
    – 主にダンボール製で様々なメーカーで製造、販売中
    – 2016年1月時点で500万台以上の出荷
  • ハコスコ
    – Cardboard同様のダンボール型HMD
    – 日本のスタートアップハコスコ社が製造・販売
    – 日本ではダンボール型HMD=ハコスコと言えるくらい知名度有り

コンテンツ配信プラットフォーム

  • Steam
    – 世界最大のPCゲームプラットフォーム
    – Steam VR対応のHTC VIVEだけではなく、Oculus RiftもSteamからのコンテンツ配信が可能
  • Oculus Home
    – Oculus製品の配信プラットフォーム
    – Facebookと連携してソーシャル要素を強く押し出そうとしている
  • Google Play/App Store
    – モバイルVRは現状、スマホアプリの配信プラットフォーム(App Store、Google Play)を使う
    – GearVRのみ、Oculus Homeからコンテンツが配信される
  • Daydream Home
    – Daydream用のコンテンツ配信プラットフォーム
  • その他
    – 配信プラットフォームを使わなくてもコンテンツの配信/DLは可能(zipファイルで共有など)

国内主要プレイヤーの動向

  • GREE
    – ゲームをGearVR向けにリリース
    – GREE主導でmix、コロプラと北米VRスタートアップへの投資ファンド「GVR Fund」設立
    – フジテレビとVR分野で提携、共同プロジェクト「F×G VR WORKS(仮)」を展開
    – HTCと業務提携。アミューズメント・レジャー施設にVR HMD設置予定
    – 日本では最大規模のVRカンファレンス、「Japan VR Summit」を開催
  • コロプラ
    – 5000万ドル規模のVRファンド「Colopl VR Fund」設立
    – 「GVR Fund」、「The Venture Reality Fund」に出資
    – HTC VIVE、Oculus Riftにゲームリリース
    – VR開発チームは40~50人規模
    – 360°動画制作の子会社「360Channel」設立
    – VRは投資を含めて全分野をカバー
  • gumi
    – VR特化のインキュベーションを行う「Tokyo VR Startups」を設立
    – 「The Venture Reality Fund」へ出資、社長の国光氏がゼネラル・パートナーに就任
  • バンナム
    – VRコンテンツ体験イベント「VR ZONE」をお台場で運営
    – 今後は体験施設を増やす予定
  • スクエニ
    – Oculus RiftとGearVRにゲームアプリ配信中
  • KAYAC
    – VRを活用したキャンペーンなど受託系で存在感有り
  • SONY
    – PlayStation VR開発中
    – Daydream対応端末を開発しているかは不明
  • DMM
    – VR映像を配信中
    – GearVRやHTC VIVEのレンタルサービスを提供中
    – VRシアターの運営(HMDをつけるタイプのVRではない)
  • スタートアップ
    – こちらを参照⇒ VR業界マップ
  • その他
    – DeNA、サイバーエージェント、ヤフーなどのWeb系企業は大きな動きなし

VR業界で最も活発に動いているのは投資とメディアで、実際にゲームなどコンテンツを開発してリリースしている企業はまだ少ない。
音楽やスポーツのVR配信は徐々に盛り上がりつつある。

市場予測

  • 市場規模は調査会社によって予測が大きく異なるが、グローバルで2020年までに7000億円から7超円ほどの市場になると見込まれている。まずはハードウエア市場から立ち上がり、徐々にソフトウエア市場も指数的に拡大すると思われる。
  • 詳しくはこちら
  • 市場が最も大きくなるのはモバイルハイエンド市場になりそうだが、日本ではAndroidのシェアが大きい国内メーカーがDaydream対応機のパートナーに入っていないため普及が遅れると思われる。
  • 日本でVRをマスマーケットに普及させるには、やはりスマホシェアNo.1のiPhoneを持つAppleの動向が鍵を握るだろう。

 

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